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浜離宮恩賜庭園と旧芝離宮恩賜庭園:浜松町近くの東京のオアシス

東京は近代的なスカイラインや高層ビルで世界的に知られていますが、都市の喧騒の中に歴史と自然が静かに共存する場所が点在しています。東京の文化的・歴史的に重要な都市庭園の中でも、浜松町の近くにある浜離宮恩賜庭園と旧芝離宮恩賜庭園は特に際立っています。
東京の日本庭園一覧
東京には多様な歴史庭園や緑地があり、忙しい街並みや現代的な高層建築と対照的な安らぎを提供しています。その中には東京都立が管理する都立9庭園と呼ばれるものがあり、多くは江戸・明治期に遡る景観や伝統を保存しています。代表的な庭園としては、文京区の六義園や小石川後楽園があり、歴史的な日本庭園風景や季節ごとの景観で知られています。
- 浜離宮恩賜庭園(中央区)
- 旧芝離宮恩賜庭園(港区)
- 小石川後楽園(文京区)
- 六義園(文京区)
- 向島百花園(墨田区)
- 清澄庭園(江東区)
- 旧古河庭園(北区)
- 旧岩崎邸庭園(台東区)
- 殿ヶ谷戸庭園(国分寺市)
浜松町周辺を散策する旅行者にとって、浜離宮恩賜庭園と旧芝離宮恩賜庭園はどちらも訪れる価値のある歴史的庭園です。両庭園は浜松町駅からのアクセスが良く、江戸時代にルーツを持ち、大名や徳川幕府と強い結びつきがあり、池を中心にした美しい風景を現代の街並みの中に残しています。
共通点は多いものの、それぞれ異なる体験が可能です。浜離宮恩賜庭園は海水の潮入の池、歴史ある茶屋、季節の花畑、東京湾を望む景色で知られます。一方、旧芝離宮恩賜庭園はコンパクトで見やすく、石組みや築山、回遊式庭園の構成が特徴です。この二つを訪れることで、都心で手軽に日本庭園の歴史と美しさに触れることができます。
浜離宮恩賜庭園:東京湾に面した徳川時代の歴史庭園

約25ヘクタールに渡り東京湾沿いに広がる浜離宮恩賜庭園は、1654年に第4代将軍徳川家綱の弟である松平綱重によって「甲府浜屋敷」として開発されました。その後、綱重の子で第6代将軍となった松平綱豊(徳川家宣)の代で幕府領の一部となり「浜御殿」として知られるようになりました。第11代将軍・徳川家斉の時代までに、現在見られる形がほぼ整えられました。
1945年に宮内省(皇室)から東京都に下賜され、翌1946年に一般に開放されました。1952年には史跡および名勝の特別指定を受けています。
浜離宮恩賜庭園の見どころ
中島の御茶屋

浜離宮恩賜庭園には、将軍やその客人が景色を楽しみながら飲食や休憩をした「御茶屋」が四軒あります。鷹狩りの際には休憩所としても使われました。元の建物は現存しませんが、中島の御茶屋は1983年に再建され、残りの三軒も2010年、2015年、2018年に復元されました。


潮入りの池の中に浮かぶ中島の御茶屋では、抹茶と季節の和菓子を1,200円で楽しめます。畳に座りながら広い窓越しに池や緑の景色を眺めることができ、椅子席も用意されています。
潮入の池
潮入りの池は、東京で唯一残る海水の池です。東京湾の海水が取り込まれ、潮の満ち引きに合わせて水位を調整する水門が備わっています。ボラ、スズキ、ハゼ、ウナギなどの魚が生息しています。
お伝い橋
桧だけで作られた全長118メートルの橋で、潮入りの池を横切り陸地と中島を結びます。江戸時代に初めて架けられ、その後何度も架け替えられています。現在の橋は1997年に完成し、最近の修復は2024年と2025年に行われました。中島の御茶屋へ向かう風情ある通りです。

三百年の松
大手門付近には「三百年の松」と呼ばれる黒松が立っています。関東大震災や戦災を乗り越え、東京で最大級の黒松として広い枝を張っています。重い枝を支えるために木製の支柱が立てられ、印象的な緑の天蓋を作り出しています。

花畑
浜離宮恩賜庭園には見事な花畑があります。春には菜の花が一面に咲き誇り、秋にはコスモスが庭を彩ります。季節ごとの花が歴史ある庭園に鮮やかな色彩を添えます。
浜離宮恩賜庭園
住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1
開園時間:9:00〜17:00(最終入園16:30)
入園料: 大人:300円、 65歳以上:150円、 小学生以下:無料
休園日:年末年始(12月29日〜1月1日)
アクセス: (大手門)都営地下鉄汐留または築地市場駅から徒歩7分
(中の御門)都営地下鉄汐留駅から徒歩5分、JR浜松町駅から徒歩15分
ウェブサイト:https://www.tokyo-park.or.jp/park/hama-rikyu/index.html
旧芝離宮恩賜庭園:浜松町駅隣接のコンパクトな庭園

JR浜松町駅北口からすぐの場所にある旧芝離宮恩賜庭園は、東京でも最も古い大名庭園の一つです。1678年に幕府の役人であった大久保忠朝の屋敷跡に造られました。池を中心とした回遊式の江戸時代の典型的な庭園です。
当初は中央の池が江戸湾の海水を引き入れ潮の干満で水位が変わる潮入の形式でしたが、その後の埋立や周囲の開発により海との繋がりは失われ、現在は淡水の池になっています。ただし、元々の潮入りの設計の名残は残っています。
関東大震災(1923年)後の火災で建物やほとんどの樹木を失いましたが、庭園は復旧され、翌年に皇室から東京都へ移管されて一般公開されました。1979年には国の名勝及び史跡に指定されています。
旧芝離宮恩賜庭園の見どころ
西湖の堤
旧芝離宮は多くの日本庭園同様、中国の風景に影響を受けています。西湖を模した「西湖の堤」と呼ばれる石積みが池の中の中島に向かって伸びています。コンパクトながら美しく構成され、歩いて渡ることができる特徴的な景観です。

中島
池の中央の中島は岩組で「蓬莱山」を表現しており、中国の神話に登場する東海の仙山・蓬莱を象徴します。蓬莱は不老不死の世界とされ、不死の仙人たちが住むと伝えられる霊山です。庭園創建以来残る岩組は時を超えた存在感を保っています。
大山
蓬莱山を模した遊歩道は庭園内のもう一つの特徴、築山「大山」へと続きます。小さな登り坂を上ると庭園一帯と池、点在する中島や巧みに重ねられた景色を一望できます。
枯滝
築山の下には「枯滝」と呼ばれる枯れ滝の石組があり、水が流れ落ちる渓谷を模した配置で、水がない状態でも雄大な自然美を想起させます。

💡旅行のヒント
旧芝離宮は藤棚でも知られ、例年5月上旬ごろに藤の薄紫色の房が垂れ下がり、歴史ある庭園と周囲の高層ビル群とのコントラストが美しい景観を作ります。
旧芝離宮恩賜庭園
住所:東京都港区海岸1-4-1
開園時間:9:00〜17:00(最終入園16:30)
入園料: 大人:150円、 65歳以上:70円、 小学生以下:無料
休園日:年末年始(12月29日〜1月1日)
アクセス: JR浜松町駅から徒歩1分 都営地下鉄大門駅から徒歩3分
ウェブサイト: https://www.tokyo-park.or.jp/park/kyu-shiba-rikyu/
浜離宮恩賜庭園 vs 旧芝離宮恩賜庭園:どちらを訪れるべきか?
両庭園は浜松町エリアから気軽に行け、互いの距離も徒歩約15分ほどなので、同日に両方を巡ることも容易です。どちらも東京の庭園文化を垣間見せてくれますが、それぞれ異なる風景と雰囲気を持っています。どちらが自分の計画に合うか、あるいは両方訪れるかの参考となるように以下の表にまとめてみました。
| 庭園 | 浜離宮恩賜庭園 | 旧芝離宮恩賜庭園 |
| 規模 | 広大(約25 ha) 所要時間目安:1〜1.5時間 | コンパクト(約4.3 ha) 所要時間目安:約40分 |
| 見どころ | ・潮入りの池 ・抹茶と和菓子を提供する伝統的な御茶屋 | ・海や湾を望む景観 ・江戸期の石組や築山 |
| 季節の見どころ | 花畑:春の菜の花や秋のコスモス | 五月の藤棚 |
👉潮入の池や御茶屋など大きな庭園体験を望むなら、浜離宮恩賜庭園がお勧めです。
👉浜松町駅に近く短時間で回りたい場合は、旧芝離宮恩賜庭園がお勧めです。時間があれば両方を訪れるのもよいでしょう。
💡旅行のヒント
両庭園を訪れる予定なら、どちらかの窓口で「縁結びチケット」を購入できます。大人400円で両庭園の入園がそれぞれ一回分含まれます。チケットに有効期限はないため、同日に両方訪れても、別日に分けて訪れても利用できます。

夏季には、両庭園で東京都立庭園による季節プログラム「和傘で庭園めぐり」の一環として、色鮮やかな和傘の無料貸し出しが行われることがあります。貸出は日程、天候、在庫状況により異なるため、訪問前に公式サイトで確認してください。 ※2026年の東京都立庭園プログラムは7月11日〜9月27日(天候・在庫次第)で実施予定です。

浜松町でひとときの静けさを楽しむ
浜松町は高層ビルが立ち並ぶビジネス街として知られていますが、現代のスカイラインのすぐそばに歴史ある日本庭園が静かな一瞬を提供しています。ゆっくりと庭路を歩き、池の橋を渡り、抹茶で一息つくことで、忙しい観光の合間にさわやかな休息が得られるでしょう。
ホテルタビノス浜松町を拠点に東京を巡る

ホテルタビノス浜松町は、浜松町エリアだけでなくお台場、東京タワー、竹芝など近隣の観光地を巡るのに便利な拠点です。浜離宮恩賜庭園と旧芝離宮恩賜庭園はいずれも徒歩圏内にあるため、朝食後や午後のひとときに庭園散策を組み入れることができます。
また、ホテルは羽田空港や成田国際空港へのアクセスも良好です。特に羽田空港へはモノレール浜松町駅から乗車すれば乗り換えなしで到着できます。東京のウォーターフロントや歴史庭園、人気観光スポットを巡る拠点として浜松町を検討してみてください。
Writer
D.M.
ホテルタビノスチームのメンバー。地域の情報や滞在に役立つコラムをお届けしています。